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石川県の造園は日本三大名園のひとつ兼六園に代表されるように、遠く藩政の時代から庭造りには高い関心が持たれ今日まで多くの人々に親しまれてきました。
冬季の湿気に富んだ重い雪から木々の枝折れを防ぐ雪吊りの技法は石川県独特の風物詩として、毎年各種メディアから全国へ発信されています。
長い年月当地の庭職人が編み出した素晴らしい知恵と技術のたまものです。
更に、赤松に代表される庭木の整枝剪定法“透かし”の技も加賀 能登の気候・風土に見事に適合し各地の同業者より高い評価を得て、全国に誇れる手法であります。このように、素晴らしい伝統技術に守り育てられた加賀庭園は県下に数多く息づいています。
伝統の庭造りが草創の人々から大正の期に金沢庭園師組合がつくられて、統制組合の時期を経て愛園会と改称、昭和43年協同組合が当組合の前身として金沢市の庭師連を中心にして結成されました。その後、造園、庭造りに携わる県下一同の統合気運が高まり各地5組並びに植木屋仲間が昭和59年8月1日大同合併を果たしました。
以後今日まで、30年あまりの間 技術向上、業界近代化の促進はじめ緑の大切さを啓蒙する緑化推進フェアの開催、就職支援事業への参画、全国に先駆けての職人大学校の開校等数多くの事業活動を展開、今日に至っています。